『護身の合氣』Defensive Aiki-high.gif

西六郷合氣道教室

 

暴力は消える

 
 
 
問題を解決するヒントは、常識の外側にあります。
 
 
 
 
 
常識とは、みんながやっていること。
 
 
 
有名人がお勧めしているモノ。
 
 
 
コマーシャルに映る場所。
 
 
 
 
 
多くの人は、その中で答えを探しています。
 
 
 
ところが、それで悩みが根本的に解消することはありません。
 
 
 
 
 
世の中には、常識の影に隠れた世界があります。
 
 
 
気付いた人だけがやっている。
 
 
 
本物を求める人たちが行っている。
 
 
 
宣伝がなくとも、自然に人が集まっている。
 
 
 
実は、そういうことにこそ、答えを解く鍵があるのです。
 
 
 
 
 
例えば、もしもあなたが逃れられない暴力に遭遇したとするならば、どうするでしょうか。
 
 
 
力で襲いかかる相手に力で応じる。
 
 
 
相手を倒そうと必死になる。
 
 
 
殴られたら殴り返す。
 
 
 
テレビや映画でよく目にするこれらの手段しかないとすれば、少なくとも女性や子どもには希望がないでしょう。
 
 
 
 
 
一度、視点を変えてみてください。
 
 
 
常識をいったん脇において素直に見渡してみれば、この世には全く違う方法で対処できる道があることに、あなたは気づきます。
 
 
 
 
 
体が大きい相手を、簡単に崩す角度。
 
 
 
突然の攻撃に、落ち着いて対応する心理。
 
 
 
敵と戦わず、互いに傷つかずに制する技術。
 
 
 
 
 
つまり、暴力が消える武道。
 
 
 
そんな非常識な世界が、ここにあるのです。
 
 
 
 
 
ある少年は、不幸にもそれを知らず、突然の騒動に巻き込まれました。
 
 
 
友達も自分さえも護ることができず、己の無力さを嘆き、深く悔やみました。
 
 
 
しかし、そのような絶望の底を踏みしめたからこそ、常識の向こう側へと足を踏み出すきっかけを得たのです。
 
 
 
人生を捧げて歩み続けることになる、平和の武道と出会うために。
 
 
 
 
 
 
 
少年の悲劇
 
 
 
M君は心優しい少年でした。
 
 
 
彼は人を傷つけることをとても嫌いました。
 
​ 
 
3歳上の兄とは兄弟げんかをした記憶もありません。
 
 
 
 
 
ある日、いつものように電車で学校へ向かっていました。
 
 
 
まさか、自分が暴力に巻き込まれることなど、想像もせずに。
 
 
 
 
 
M君が電車を降りると、5人の見知らぬ学生が誰かを囲んでいます。
 
 
 
中に立っているのは、同じ部活の後輩でした。
 
 
 
突然、一人が彼に張り手を食わせたのです。
 
 
 
 
 
驚いたM君は、とっさに中に入りました。
 
 
 
「やめてくれないか!」
 
 
 
ただ、後輩を助けたい一心でした。
 
 
 
 
 
「なんだお前」
 
 
 
5人の視線がM君に向けられます。
 
 
 
すると、
 
 
 
 
 
パシン!
 
 
 
 
 
間髪を容れず、M君も張り手を食わされました。
 
 
 
 
 
目から火花が飛ぶ。
 
 
 
手足はガタガタと震えだしました。
 
 
 
 
 
M君は、頭が真っ白。
 
 
 
次の攻撃を防ぐために、相手の腕を押さえるのが精一杯です。
 
 
 
 
 
男は、眉間にしわを寄せてにらんでいます。
 
 
 
ところが、急に仲間を連れてその場を去っていったのです。
 
 
 
 
 
M君は何が起きたのか理解できませんでした。
 
 
 
ただ、ホッと胸をなでおろし、見ていた友達と学校へ向かいました。
 
 
 
 
 
しかし、これはほんの序章に過ぎなかったのです。
 
 
 
 
 
次の日の朝、いつもの電車に乗っていると友達が近寄ってきました。
 
 
 
 
 
「俺さぁ、Kさんにお前をこの駅で降ろして連れてこいって言われているんだよ…。」
 
 
 
 
 
5人組のリーダー「K」は、M君の同級生に指令を出していたのです。
 
 
 
「お前を連れて行かないと、俺がやられちゃうんだよぉ。」
 
 
 
 
 
さあ、困りました。
 
 
 
 
 
電車が発車するまであと少し。
 
 
 
友達を見捨てるか、自分が助かるか。
 
 
 
すぐに決めなければならない選択を突きつけられたのです。
 
 
 
 
 
(やはり、行かないとダメか。)
 
 
 
 
 
M君は、覚悟を決めました。
 
 
 
友達と電車を降り、重い足取りで改札へ向かいます。
 
 
 
 
 
改札の外では、例の5人が待っていました。
 
 
 
彼らはM君を取り囲むと、無言のままトイレへと足を進めます。
 
 
 
伝言役の友達は、役目を果たして解放された様子。
 
 
 
それが、せめてもの救いでした。
 
 
 
 
 
トイレに入り、Kが口を開きます。
 
 
 
「この中の誰かと勝負しろ。勝ったら後輩は許してやる。」
 
 
 
 
 
そう言われても、誰が相手でも勝てる気がしません。
 
 
 
人に手も足も出したことがないのです。
 
 
 
 
 
「あんたでいいよ。」
 
 
 
 
 
Kは、柔道部のキャプテンで、喧嘩は高校のナンバーツー。
 
 
 
そのことを、M君は知る由もありませんでした。
 
 
 
 
 
もちろん、彼を選んだのは強がりではありません。
 
 
 
張り手を食らったのが彼だったというだけ。
 
 
 
他の人を選ぶ理由はなかったのです。
 
 
 
 
 
そこへ突然、一人のオジサンが入ってきました。
 
 
 
5人はふいに視線をそらし、何事もないようにふるまっています。
 
 
 
 
 
なぜか、M君もつられて壁の後ろに隠れました。
 
 
 
冷静に考えれば、助けを求めればいいはずです。
 
 
 
初めての状況に飲み込まれ、機転が利かなくなっていたのでしょう。
 
 
 
 
 
用を済ませたオジサンは、異様な雰囲気に押されてイソイソと出ていきます。
 
 
 
すかさず、一人が入り口をふさぎました。
 
 
 
 
 
いよいよ、逃げ場も助けもない空間で勝負の開始です。
 
 
 
 
 
「どこからでもかかってこい」
 
 
 
 
 
そう言われても、M君は何をしていいのかわかりません。
 
 
 
 
 
しばらくして、Kは沈黙を破って言いました。
 
 
 
「じゃあ、いくぞ」
 
 
 
ドカン!!
 
 
 
M君のお腹に回し蹴りが入り、体が壁に叩きつけられました。
 
 
 
 
 
「おぉー。」
 
 
 
仲間の歓声が上がります。
 
 
 
 
 
張り合いのない相手にがっかりしたのか、Kはガードを下げて誘います。
 
 
 
「ほら」
 
 
 
 
 
M君は仕方なく、はじめてこぶしを握りました。
 
 
 
顔を狙うのが怖かったので、分厚い胸板に向かって殴りかかります。
 
 
 
 
 
ぽこん。
 
 
 
 
 
蚊に刺されたように胸を掻いて、Kは笑います。
 
 
 
パンチの雨が降り注ぎ、M君は亀のようにこらえるのが精一杯でした。
 
 
 
 
 
ほどなくすると、
 
 
 
「まだやるか?」
 
 
 
飽きた様子のKが聞きました。
 
 
 
 
 
普通なら、ここで降参するはずです。
 
 
 
勝ち目がない戦いをこれ以上続けても無駄というもの。
 
 
 
M君は自分がどうなっているのか知りたくて、鏡の前に立ちました。
 
 
 
 
 
つかまれてクシャクシャの髪。
 
 
 
100メートルを走ったような荒い呼吸。
 
 
 
 
 
でも、自分の顔にはまだ傷がない。
 
 
 
そこに、M君はかすかな希望を見出しました。
 
 
 
 
 
「まだやる。」
 
 
 
 
 
もう少し粘れば、もしかすると後輩を見逃してもらえるかもしれない。
 
 
 
そう思って、果敢に向かって行ったのです。
 
 
 
愚かな夏の虫のように。
 
 
 
 
 
やはり、現実は甘くありません。
 
 
 
 
 
Kの目つきは変わり、両肩をつかんで一気に押し寄せました。
 
 
 
そのまま壁に叩きつけ、ガードが下がったところへ一撃。
 
 
 
ガシッ!!
 
 
 
右ストレートがM君の口にさく裂しました。
 
 
 
 
 
ポタ、ポタ、ポタ…。
 
 
 
足元に赤い血が落ちています。
 
 
 
 
 
「これでも、まだやるか?」
 
 
 
 
 
さすがにこれを顔中、体中に受けることを考えるとゾッとしました。
 
 
 
そして、これ以上続けても意味がないことを悟ったのです。
 
 
 
 
 
「参った」
 
 
 
 
 
幸い、Kはつまらない相手をもてあそぶことはしませんでした。
 
 
 
ただこう言い残して、彼らは去っていきます。
 
 
 
 
 
「後輩に手を出しても文句言うなよ。」
 
 
 
 
 
最後の捨て台詞に、M君はとどめを刺されました。
 
 
 
己の無力さを痛感したのです。
 
 
 
 
 
体を張って傷ついても、後輩を守ってあげられない。
 
 
 
暴力に対して何もできなければ、何も言えないことを知ったのです。
 
 
 
 
 
この事件は、M君の心に深い傷を残しました。
 
 
 
 
 
 
 
少年に必要だったもの
 
 
 
彼に足りなかったものは何か。
 
 
 
幼いころのケンカの経験でしょうか。
 
 
 
殴り合い、取っ組み合う方法を知っていれば良かったのでしょうか。
 
 
 
 
 
それは違います。
 
 
 
M君はそもそも、人を傷つけることが嫌いでした。
 
 
 
 
 
テレビでプロレスが放映されていても、さっぱり理解できませんでした。
 
 
 
大事な体をぶつけ合い、殴り合い、どちらが強いか比べて何が楽しいのだろうか。
 
 
 
人より強いとはそういうことなのかと、いつも疑問に思っていたのです。
 
 
 
 
 
暴力に対して暴力で勝っても、その後できっと仕返しを受ける。
 
 
 
あるいは、その矛先が他の弱い者に向かうかも知れない。
 
 
 
それでは自分のためにも他の人のためにもならない。
 
 
 
M君はいつも、そう考えていたのです。
 
 
 
 
 
では、勇気が足りなかったのでしょうか。
 
 
 
 
 
いえ、そうではありません。
 
 
 
彼は後輩のために5人の中に割って入りました。
 
 
 
 
 
「義を見てせざるは勇無きなり」
 
 
 
 
 
この言葉が好きだった少年は、伝言役の友達も見捨てなかったのです。
 
 
 
ところが、勇気だけでは解決できないことがあるとは知りませんでした。
 
 
 
 
 
彼に足りなかったのは、戦わずに相手を制する方法です。
 
 
 
身を護り、平和に争いを収めるスキル。
 
 
 
すなわち、暴力を消す技術。
 
 
 
果たして、そのようなものがこの世にあるのか?
 
​ 
 
その疑問が、​M君をある武道へといざなうことになろうとは。
 
​ 
 
当の本人を含め、誰も予想していなかったのです。
​ 
 
​ 
 
 
 
 
合氣道とは
 
​ 
 
彼が出会った武道とは何か。
 
​ 
 
空手や柔道、剣道などのスポーツ武道とは異なります。
 
​ 
 
格闘技やプロレスなどのエンタメとも本質的に違うものです。
 
​ 
 
​ 
 
それは、敵と戦う技術ではありません。
 
​ 
 
一般的な、勝負を決める試合もありません。
 
​ 
 
むしろその逆です。
 
 
 
 
 
襲いかかる相手の攻撃を無力化する。
 
 
 
敵対する相手の気持ちをなだめる。
 
 
 
さらに、その相手と手をつなぐ。
 
 
 
 
 
つまり、もっとも近寄りがたい人と仲良くなる。
 
 
 
争いの芽を積み、平和の種をまく道なのです。
 
 
 
 
 
どうすればそれができるのか。
 
 
 
具体的には、まず色々な体格の人に様々な攻撃をしてもらいます。
 
 
 
それに対して、合理的に対処する技術を身につけます。
 
 
 
 
 
力の強さを比べるのではなく、相手との正しい角度や間合いを取る。
 
 
 
相手の攻撃を受け流し、無理のない方法で相手の体勢を崩す。
 
 
 
そのまま相手を床に押さえたり、安全に転がしたりする様々な技を研鑽します。
 
 
 
 
​ 
また、攻撃する相手を傷つけないように制し、その人の怒りを鎮める。
 
 
 
争いや力で解決しようとすることが無意味であることを気づかせる。
 
 
 
このような人を増やして、平和な世界を実現するのが合氣道なのです。
 
​ 
 
​ 
 
もし、あの時のM君が合氣道を学んでいたならば、結果は違っていたでしょう。
 
​ 
 
​「張り手を食らった」
 
​ 
 
→「振り上げた手を前に出て止めた」
 
​ 
 
​ 
 
「回し蹴りでふっ飛ばされた」
 
​ 
 
→「上がった脚を、下がってつかんだ」
 
​ 
 
​ 
 
「両肩をつかんで壁に押し付けられた」
 
​ 
 
→「両腕を車のハンドルのように回して後ろに転がした」
 
​ 
 
​ 
 
​いずれも、相手の動きに合わせて動き、バランスを崩します。
 
​ 
​ 
体勢が崩れたら、後は簡単に制することができるのです。
 
 
 
 
 
​初めて見ると、ウソのように見えるかもしれません。
 
​ 
 
そんなことないでしょう、と。
 
 
 
 
 
ところが実際に行ってみると、本当にできることがわかります。
 
 
 
なぜなら、その技には身体のスキを突いた仕組みがあるからです。
 
 
 
 
 
 
 
暴力の光と影
 
 
 
物事には光と影があります。
 
 
 
常識を光とすれば、非常識は影。
 
 
 
同様に、暴力にも光と影が存在します。
 
 
 
強そうに見える暴力にも、実は弱い側面があるのです。
 
 
 
 
 
例えば、飛んでくる拳が一番強く当たる状態を光とします。
 
 
 
暴力を受けてしまう人は、その光に目がくらんでいます。
 
 
 
強烈なイメージに囚われて、心が固まるのです。
 
 
 
 
 
一方で、拳が自分に当たる前と後があります。
 
 
 
手を振り上げた時や、突き出した拳が外れた時。
 
 
 
それが弱い部分、すなわち暴力の影の部分になります。
 
 
 
 
 
影に合わせて動けば、相手の攻撃を受けることはありません。
 
 
 
振り上げる手を押さえれば、殴りかかることができなくなります。
 
 
 
また、一歩下がって手を上から押さえれば、相手の体は崩れるのです。
 
 
 
 
 
同じように、相手が胸ぐらをがっしりつかんでいても弱い部分はあります。
 
 
 
足を前後に踏ん張り、押しても引いてもびくともしない方向が光。
 
​ 
 
これに対して、相手の左右の方向が影になります。
 
​ 
 
​ 
 
例えば、相手の顔に手を伸ばしながら、横へ移動します。
 
​ 
 
相手は顔を後ろに反らせ、腕が伸びて姿勢が崩れます。
 
​ 
 
後は腕を下げるだけで、相手は床に転がるのです。
 
​ 
 
​ 
 
人体の構造は、みんな一緒です。
 
 
 
腕と脚は、それぞれ二本しかない。
 
 
 
肘と膝は、内側にしか曲がりません。
 
 
 
腕が届かずバランスを失う方向が、必ずあるのです。
 
 
 
 
 
これらを知るだけで、恐れが一つ軽くなります。
 
​ 
 
どんなに力が強く、体が大きい人でも影の部分は弱い。
 
 
 
子どもや女性が知っておくべきことは、まさにこの点なのです。
 
​ 
 
 
 
 
 
最高のシミュレーション空間
 
 
 
ただ一つ、問題があります。
 
 
 
理屈と動作を理解しても、いざという時に動けなければ意味がありません。
 
 
 
実際にその技術を使えるようになるには、どうすればいいのでしょう。
 
 
 
間違っても、治安の悪い通りをウロウロすることではありません。
 
 
 
 
 
では、このような場所があればどうでしょうか?
 
 
 
 
 
安心できる仲間と、お互いに怪我をしないように配慮しながら練習できる場所。
 
 
 
しかも、実際の状況に近いレベルへ無理なくステップアップできる指導。
 
 
 
日々の稽古が楽しく、身についていることが実感できる教室。
 
 
 
 
 
それを可能にする最高のシミュレーション空間があるのです。
 
 
 
 
 
ここに集う相手は敵ではありません。
 
 
 
力を加減したり攻撃を止めたりできる仲間です。
 
 
 
ただし、真剣に相手をするので、確実に技術が高まります。
 
 
 
 
 
はじめは、相手にがっしりつかんで動かない悪者役になってもらいます。
 
​ 
 
経験すればわかりますが、しっかりつかまれると身動きができません。
 
​ 
 
そのような状態では頭が真っ白になり、何もできなくなるのです。
 
 
 
 
 
そこから、いかにして危機を抜け出すか。
 
 
 
この経験が、いざという時でも思考停止にならないための、大切な訓練になります。
 
 
 
 
 
とは言え、いつまでも身動きができないのでは技を覚えることができません。
 
 
 
そこで、仲間である悪者役が協力します。
 
 
 
ちょっと力を弱めてあげるのです。
 
 
 
 
 
すると、少し強引でも、技のような動作ができます。
 
 
 
これを繰り返して、動作を補正していきます。
 
 
 
相手の力とぶつからない角度や距離。
 
 
 
それらをブラッシュアップします。
 
 
 
自分のペースで、己の動作を磨いていけるのです。
 
 
 
 
 
一つの技を覚えたら、次のステップへ進みます。
 
​ 
 
今度はつかみかかる相手に対して、同じ技を行います。
 
​ 
 
動いている相手は、動かない時とは少し勝手が違います。
 
 
 
​ 
 
例えば、停まっている車に乗ることは簡単です。
 
 
 
では、ゆっくり動いている車に乗ることはできるでしょうか。
 
​ 
 
歩きながら斜め前に飛び乗る、そのような特殊なスキルが必要になりそうです。
​ 
 
 
 
 
そんな危険なことも、悪者役が相手なので安全です。
 
​ 
 
はじめはゆっくり、優しくつかむことから始めるのです。
 
​ 
 
その動きに慣れてきたら、少しずつ動作を速く、強くしてあげます。
 
​ 
 
​ 
 
まず、動かない相手で技を覚える。
 
​ 
 
次に、動いている相手に同じ技を練習する。
 
​ 
 
パンチやキックは、はじめにゆっくり攻撃します。
 
 
 
 
 
このように無理なく練習することで、誰でも確実に技術を高められるのです。
 
 
 
 
 
 
​ 
自信は暴力を遠ざける
 
​ 
 
もしも、誰かが襲ってきたら…。
 
​ 
 
それに抵抗する必要はありません。
 
​ 
 
相手の逆恨みを恐れることもありません。
 
​ 
 
​ 
 
「暴力を消す技術」が、あなたを護ります。
 
​ 
 
​ 
 
さらに、そのようなことは自然に遠ざかっていくでしょう。
 
​ 
 
なぜなら、身を護る自信がつけば、暴力の方が離れていくからです。
 
​ 
 
​ 
 
​教室に来た女の子のお話です。
 
​ 
 
「この子は学校でいじめられているんです。」
 
​ 
 
怯えた目をしたその少女は、お母さんと体験にやって来ました。
 
​ 
 
「なんとかなるでしょうか?」
 
​ 
 
​ 
 
「大丈夫ですよ。」
 
​ 
 
そして、日々の稽古が始まりました。
 
​ 
 
​ 
 
彼女は、相手をつかむ手がいつも汗びっしょりです。
 
​ 
 
力が弱く、とても頼りない悪者役でした。
 
​ 
 
​ 
 
​ところが、ひと月すると動きが滑らかになりました。
 
​ 
 
つかむ力は強くなり、目に輝きが感じられます。
 
​ 
 
 
 
半年過ぎる頃には、彼女の印象は明らかに変化していました。
 
​ 
 
技はたくましく、いつも笑顔で参加するようになりました。
 
​ 
 
友達に技を教え、一緒に遊ぶようになっていたのです。
 
 
 
 
 
「学校で嫌なことする人、まだいる?」
 
 
 
 
 
もう大丈夫と思い、さりげなく聞いてみました。
 
 
 
「ううん、もういないよ!」
 
​ 
 
たくましい眼差しからは、いじめられっ子の面影がすっかり消えていました。
 
​ 
 
​ 
 
​内面から自信がにじみ出ると、周囲の人はそれを感じ取ります。
 
 
 
特に、誰かをいじめる人は自分より弱い相手をターゲットにします。
 
 
 
そのような人は、反対に自分より強い人を敏感に避けるのです。
 
 
 
​ 
 
彼女にはもう、いじめられていた頃の弱さはありませんでした。
 
​ 
 
相手を制する経験で培った自負心が、いじめっ子を遠ざけたのです。
 
​ 
 
​ 
 
​ 
 
個からコミュニティーへ
 
​ 
 
彼女が大人になると、どのような女性になるでしょう。
 
​ 
 
きっと、希望を与えられる人になると思いませんか。
 
​ 
 
​ 
 
このような例があります。
 
​ 
 
​ 
 
あるところに、料理の苦手な男がいました。
 
​ 
 
彼は、調理を学び、様々なメニューに挑戦しました。
 
​ 
 
しばらくして、自分が満足する逸品が作れるようになりました。
 
​ 
 
​ 
 
すると、その料理を他の人にも食べてもらいたくなります。
 
​ 
 
家族や友人など、周りの人がその味をほめてくれるようになりました。
 
​ 
 
​ 
 
やがて、より多くの人にも届けたいという思いが強まります。
 
 
 
彼は、何かに突き動かされるように腕を磨き続けました。
 
​ 
 
気がつくと、自分のお店を持つまでになったのです。
 
​ 
 
​ 
 
個人の喜びが、周辺にも広がっていく。
 
 
 
これは、どんな分野でも見られることでしょう。
 
​ 
 
もう、お気づきの通りです。
 
​ 
 
「暴力を消す技術」にも、同じことが起きました。
 
​ 
 
 
​ 
その少年は、暴力に対して何もできませんでした。
 
​ 
 
彼は、相手を無理なく制する技術に出会い、夢中で練習しました。
 
​ 
 
やがて、どんなに強い攻撃にも臆せず対処できるようになったのです。
 
​ 
 
 
 
自分の身を護る自覚が生まれると、他の人も助けてあげたいと思います。
 
​ 
 
大切な家族や仲間、ご縁を頂いた人たちに安心して暮らしてほしい。
 
​ 
 
 
 
さらに、より多くの人が強く生きられるよう、自分がもっと強くありたい。
 
​ 
 
その想いを実現するために、ひたすら研鑽を続けたのです。
​ 
 
​ 
彼はついに師範となり、自身の教室を開きました。
 
​ 
 
​ 
 
​その少年とは。
 
 
 
そう、M君です。
 
​ 
 
​ 
 
彼は合氣道に出会い、学び続けました。
 
 
​ 
一人でも多くの人に自信を持ってほしい。
 
 
 
身近な人が​不幸な事件に巻き込まれないでほしい。
 
 
 
その願いを実現するために、小さなコミュニティーを築いたのです。
 
 
 
 
 
​ 
​ 
世界を平和に
 
​ 
 
彼はしばしば、次のような質問を受けます。
 
​ 
 
「合氣道を習うと、襲われても平気ですか?」
 
 
​ 
すると、笑ってこう答えます。
 
​ 
 
「合氣道を始めてからは、襲われたことがありません。」
 
​ 
 
​ 
 
え、宝の持ち腐れ?
 
​ 
 
ではありません。
 
​ 
 
 
 
暴力に対処する技術を身につけると、次はそれを察知する訓練へ進みます。
 
​ 
 
相手が動く前の、動き始めようとする気持ちに沿って対処する。
 
 
 
つまり、相手の小さな氣の変化に合わせて動くのです。

 ​
​ 
 
​ 
 
暴力は、攻撃する気持ちが体を動かす時に生じます。
 
 
 
大声を張り上げて相手を怖がらせる。
 
 
 
カッとなって手を振り上げる。
 
 
 
犯罪と知りつつ手を出す人もいるでしょう。
​ 
​ 
 
 
 
その言動の、変化の兆しを捉えるのです。
 
 
 
襲いかかる直前に、適切に立ち振る舞う。
 
​ 
 
相手の力が暴れる前に、その氣を制する。
 
​ 
 
「暴力を消す技術」の真髄は、そこにあります。 
​​ 
 
​ 
 
 
合氣道を学ぶ人が増えると、世界は変わります。
 
 
 
周囲の怒りを消し、和やかにできる人。
 
​ 
 
自信にあふれ、誰とでも仲良くする人。
 
 
 
人に先行して、友好な関係を創れる人。
 
 
 
常識では想像もできないほど平和な世の中になるのです。
 
​​ 
 
​​ 
 
​ぜひ、その入り口に立ってみてください。
 
 
 
力がなくとも相手を制する技術を、目の当たりにします。
 
​ 
 
暴力が消える非常識が、実際にあることを体感できるのです。
 
 
 
 
 
ウソのような本当の世界が、ここにあります。
 
 
 
信じられないのは、経験していないから。
 
 
 
実際に肌で感じると、腑に落ちます。
 
 
 
 
 
そして、そこから人生が変わる。
 
 
 
 
 
知っているのに経験しないのは、当たりくじを確認しないで捨てるようなもの。
 
 
 
常識の足かせを外して、隠された宝の場所へ自ら進んでみてください。
 
 
 
人生を変える大切なチャンスが、もう目の前にあるのです。
 
 
 
 
 
人はいつでもなりたい自分に変われます。
 
 
 
そのために必要なことは、誰でもできること。
 
 
 
はじめの一歩を、思い切って踏み出すだけなのです。
 
 
 
 
 
どうか、今ここで感じていることを、大切にしてください。
 
 
 
直感は、自分にとって正しい判断をするための本能です。
 
 
 
後は、踏みとどまる理性を、ほんの少しゆるめるだけ。
 
 
 
この新たな出会いが、より豊かな人生へのプロローグとなるのです。
 
 
 
 
 
教室で共に歩んでいけることを、心から楽しみにしております。

 

大高 真(おおたか まこと)

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NPO法人岩間神信合氣修練会 理事 東京支部長 六段

 


秋田県最北のまちで漁師の次男に生まれる。国立秋田大学(教育学部)で合氣道に出会う。信用調査会社に入社後、結婚を機に上京。本社勤務のかたわら、合氣道のメッカ(茨城県岩間町:現笠間市)へ通い続ける。

「天地人と合氣すれば、世界は平和になる。」

その想いを実現すべく、幼い二男二女を育てながら会社を辞め、合氣道の普及を志す。現在は東京・韓国支部の道場長をつとめるほか、子どもや初心者を対象とする教室を東京都大田区で運営している。

 

稽古(クラス)

子供クラス(5~12歳)

※年齢は目安です。

主に、人を氣遣う礼儀作法とケガを防ぐ身体操作を学びます。

また、しっかりつかむ強い足腰護身に役立つ技と心を習得します。

合氣道 子供 帯 結び方

大人クラス(13歳以上)

子供クラスの内容に加え、合氣道の原理・理念の解説、また、人生から争いが消える氣の合わせ方などを伝授します。

また、合氣道の剣術・杖術の基本から応用まで、開祖が岩間にだけ遺された剣・杖と体術の理合いをお伝え致します。
 

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毎週 曜日

子供クラス : 16:00~ (45min)体術のみ

大人クラス : 17:00~ (1h30min)体術・武器技

稽古日時

 

場所

西六郷合氣道教室

 〒144-0056

  東京都大田区西六郷2-3-1

  西六郷小学校 体育館


  (京急雑色駅から徒歩10分)

  (JR蒲田駅から徒歩15分)

※体育館が利用できない場合は、志茂田中武道場にて稽古を行います。

 

定員

各クラス : 15名

 

※各クラスとも、定員となり次第キャンセル待ちとさせていただきますのでご了承ください。

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費用

月謝(週1回)

  子供クラス  : 4,000円

  大人クラス  : 6,000円

  (入会金 : 5,000円)

 ※ご家族でご入会の場合、入会金とお月謝がそれぞれ1,000円割引となります。

 

体験・見学

各クラス : 無料

 事前に下記のお申込みフォームへご登録ください。

    (お急ぎの場合はお電話(080-3151-4099)でも結構です。)

各クラスはお受けできる人数に制限がございますので、ご興味のある方はお早めにお問い合わせ下さいませ。

 

お申込み

メッセージをご送信いただきましてありがとうございます。 基本的に翌日までにお返事いたしますが、事情により遅れることもございます。 万が一、1週間以上経過してもお返事がない場合は、通信エラーなどの可能性もございますので、お手数ですが改めて送信いただくか、お電話(080-3151-4099)にてご連絡をお願いいたします。

関連団体

大森山王合氣道教室 ・・・ 西六郷合氣道教室の姉妹教室です。(大高が指導しています。)

上原合氣修練道場  ・・・ 岩間神信合氣修練会の東京支部です。(大高が道場長を務めています。)

岩間神信合氣修練会 ・・・ 西六郷合氣道教室が所属している合氣道団体です。(大高が理事を務めています。)

参考リンク

鈴木典商店 ・・・ 大田区の合氣道商品専門店です。

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